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親子二人の挑戦
循環型の里山活用を目指して

​環の森について
​About us

​親子二人の挑戦

環の森の2人

​豊かな里山をもう一度夢見て

この地で先代が原木しいたけを栽培し始めてから50年。

生産効率を上げるため、危険な作業を伴う原木の調達を

他県から仕入れる方式に切り替え集約型施設栽培へとシフトしていきました。

安価で安定して原木が入手でき、規模拡大と安定計画生産ができるようになった反面

利用されなくなった地元の野山は手入れもされず竹が密集し藪となり

イノシシやシカなどの鳥獣害が増えていきました。

そんな折、東日本大震災に伴う放射能漏れ事故が、原木しいたけ業界にも大打撃を与えました。

当時、主要なしいたけ用原木の産地だった東北地方の森は放射線に汚染され流通はストップ。

全国的な原木供給不足と原木価格高騰を引き起こし、今なおその混乱は続いています。

私はこれをきっかけに、もう一度しいたけ栽培の原点に戻り、地元の里山で原木から自ら育て、切り出し、安全で本物のしいたけを栽培をしようと決意しました。

里山とは、その森から得られる資源を利用するために、人が手入れすることにって

永続的に守られる空間です。一度荒れてしまった里山を再生させるには多大な労力と

数十年の期間が必要です。また、これまでの集約型しいたけ栽培に比べて非効率で

経営的に採算がとれるのか分かりませんが、人生をかけるだけの価値は十分あると感じています。

原木しいたけや薪の生産販売を通して、地元の里山資源を有効に活用し続けることで再生させたい…その美しい田舎の風景を後世につないでいきたい…

そんな想いから環の森(わのもり)は始まりました。

3世代にわたる挑戦
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​環の森の活動

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​里山の現状

里山を利用し管理する人がいなくなった私の地元でもこのような光景が広がっています。放置林となった野山は田畑を荒らす野生動物の住処となり、竹は耕作放棄地の畑にも侵入しています。

一見自然豊かに見える田舎の風景ですが、野山を駆け回って遊んでいた子供の頃の里山の面影はありません。

放置され荒れた竹林
皆伐された里山

​里山再生の第一歩

本来の里山とは、その森から得られる資源を活用できるよう手入れし続けることで、何十年何百年と守られ受け継がれていく美しい風景です。竹が繁茂し、病気にかかった老齢木の多い荒れてしまった森は、皆伐(すべての木や竹を伐採)して一度リセットし、新しい山に変えていきます。

伐採後の切り株

​植林・育林

皆伐した山には、しいたけ原木や薪、炭などに古くから使われてきた里山の代表樹種であるクヌギなどの苗を植えたり、伐採後に萌芽したコナラやアベマキなどの有用広葉樹を生かして育てます。植林をしてから数年間は下草刈りを続け、雑草や竹の侵入を防ぎます。やがて雑草の背丈を超えた広葉樹は15~20年程かけて豊かな明るい里山へ成長していきます。

森の中で5年育てたクヌギ
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薪棚

​里山資源の活用

切り出した原木のうち、きのこの栽培に適した樹種にはしいたけなどの菌を植えます。その他の雑木や老齢木は薪に加工して、余すことなく利用します。しいたけのほだ場(ほだ木を育成する場所)として地元の林内を利用し、より自然に近い栽培をこころがけています。

 

​里山資源を余すことなく活用し、美しい里山を後世に繋げていきます。

原木しいたけ

【​目指す里山の完成形】

約20年のサイクルで伐採をしていけば、もうそのたびに植林をする必要はなく、萌芽更新で新たな木の芽が誕生し、ほんの少しの手入れのみでまた豊かな里山がすぐに再生されます。管理された里山は明るく美しい森となります。春の新緑や秋の紅葉、冬の落ち葉など、四季折々の表情を楽しませてくれ、人を癒してくれます。野生動物との距離も適度に保たれ共生し、田畑の鳥獣害も減ってきます。

十数年のサイクルで伐採→利用→再生を繰り返すことで森を活かし、その恵みで私達は生かされ、また美しい故郷の風景を後世につなぐことを目指して、環の森(わのもり)は活動しています。

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​2人のしいたけ農家の挑戦

環の森

Thanks Farm

 

長年にわたり同じ職場でしいたけの栽培をしてきた

環の森 横田尚人と

Thanks Farm 中島悠太

2人はそれぞれ独立し、それぞれの個性と強みを生かしてひとつの目的に進んでいます。

環の森は里山の再生としいたけほだ木づくりを、

Thanks Farmはそのほだ木をレンタルし、

原木しいたけの栽培と

その魅力を消費者に伝える事業に特化しました。

原木が無ければしいたけは作れない

しいたけを販売しなければ森林整備事業は続かない

両者は全く新しい「ホダ木のレンタル」というスタイルで

もう一度共に仕事をすることになりました。

長年培ってきた強い信頼関係によって築かれた

この協力関係によって

お互いがお互いの事業に専念できています。

地元の里山で丹精込めて育てた原木を使い、

地元の里山でていねいにしいたけを栽培し、

その想いと共に多くの人にしいたけを届けられる

役目を終えたホダ木たちは

また里山へ戻し、土に還り

次世代の樹へとその命をつなぐ

仕事は違えど想いは同じ

そんな二人の挑戦はこれからも続いていきます

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ぎふ清流里山公園
里山しいたけの森ハウス

【​里山しいたけの森】

ぎふ清流里山公園内でThanks Farmが

しいたけの販売や収穫体験を運営している施設  【里山しいたけの森】

環の森産100%のホダ木を使い、毎日収穫できるよう管理されています(夏季を除く)。

収穫体験・購入だけでなく、しいたけに対する情熱や想い、美味しい食べ方のレクチャーも伝えています。

ぜひ一度訪れてみてください!

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